いい加減頭の悪い記事を書くのはお止めになったらいかがか、久保武司殿

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200611/at00011271.html

――今後も巻には先発のチャンスを与えるか?
 巻が駄目だというのか?
――駄目というわけではないが、ほかにももっといいFWがいると思うが
 具体的な名前を出してくれ
――播戸
 ナシとリンゴを比べて、どちらがいい果物かということか? ほかには?
――高松
 巻と高松の髪の色を比べてはどうか(笑)?
――髪の色はどちらが好きか?
 色の問題ではない。高松には高松のクオリティーがある。ほかの例を挙げよう。攻撃は最大の防御である。逆に、最大の防御は攻撃の中にある。巻はその点で実践している。つまり、攻撃の先頭の選手でありながらディフェンスもする。攻撃の能力という点で問題がないわけではない。しかし巻が果たす役割は、汚れ役だ。大事な役割を果たしていることを忘れてならない。相手のゴールとハーフウエーラインの間を走り回り、時にはスライディングタックルまでする。そういうFWがほかにいるだろうか? エネルギーを使っているし、非常に消耗するわけだ。消耗する中で、ボールをもらったときに、もっと集中力があれば、もっといいパフォーマンスができるだろう。
 私は巻をよく知っているので、ここで巻がいいとか駄目だとか別の評価をするつもりはない。もう少し、呼ばないでおこうか、と思ったこともある。しかし結果として、今回は呼んで正解だったと思う。お願いだから、この選手とこの選手はどっちが素晴らしいか、と比べるのは控えていただきたい。

この頭の悪いやりとりを行ったのが、最近サッカーファンの間で生暖かい目で見られている夕刊フジサッカー担当の久保武司である。
その彼が、この質問を寄せたときの印象をこう書いているのだが…

http://www.yukan-fuji.com/archives/2006/11/post_7662.html

そして最後に「お願いだから、この選手とこの選手はどっちが素晴らしいか、と比べるのは控えていただきたい」とオシム監督は続けた。しかし、オシム監督も播戸や高松らと比べて、巻の方が「優れている」から起用しているはず。どうしてゴールを外し続ける巻の起用を続けるのかという疑問は数多く聞く。前任者のジーコ監督は柳沢にこだわり続けて結局最後は結果がでなかった。だからこそ、オシム監督に「巻起用」の素朴な疑問をぶつけたのだ。ところが、一事が万事、こんな答え…そんな半年間だった。ジェフ千葉のサポーターから「本気で久保を殴りたい」という言葉を頂いた。あいつはジーコ派だ!とか川淵(日本サッカー協会・キャプテン)の広報記者だとか…しかし、日本代表の素朴な疑問に答えてくれないオシム監督にも問題はないのだろうか…。われわれ番記者は、オシム監督と結局「友好関係」は結べずに、06年サッカー日本代表の日程はすべて終了した。

素朴な質問にも答えてくれない、って…どっちかというとあなた好みの回答が帰ってこなかったと言うだけでしょ、これは。オシムは明確に答えて居るではないか。

攻撃は最大の防御である。逆に、最大の防御は攻撃の中にある。巻はその点で実践している。つまり、攻撃の先頭の選手でありながらディフェンスもする。攻撃の能力という点で問題がないわけではない。しかし巻が果たす役割は、汚れ役だ。大事な役割を果たしていることを忘れてならない。相手のゴールとハーフウエーラインの間を走り回り、時にはスライディングタックルまでする。そういうFWがほかにいるだろうか? エネルギーを使っているし、非常に消耗するわけだ。消耗する中で、ボールをもらったときに、もっと集中力があれば、もっといいパフォーマンスができるだろう。

要するに、前線からチェイシングをサボらず行い、こぼれ球に食らいつき、入らなくてもプレイをシュートで終わらせる、そう言う泥臭い上に報われない仕事を懸命にやる存在だから、巻は有用なのだ、と。
現代サッカーにおいて、前線からのディフェンスは非常に重要なポイントである。中盤のボールキープを増やし、ディフェンスラインをじわじわと引き上げることができるからだ。巻は得点を取れなくても、得点以外の仕事は忠実にこなしている。

ぶっちゃけた話、オシムのサッカーにおいては点を取るのはどのポジションの誰でもいいのだ。極端な話、GKが取ってもいい。

その点を取るまでのプロセスを、フリーランニングを効率よく行うことでプレッシングを強め、ダイレクトパスを増やすことでボールキープを高め、ゴール前へ確実に運ぶように整える。ゴール前に運ぶ時間が増えれば、得点する可能性が上がるのは自明だ。その際ゴール前には誰が居てもいい。FWが取りこぼしたボールをMFがフォローし、そのミドルのこぼれ球をDFが押し込もうとし、パンチングのこぼれ球を下がったFWがひとまずキープ、上がっていたDFに渡して自分は裏を取りに行く、と言ったように。FWが点を取らなくてもいいのだ。
仮に点を巻が取れなくてもだ。巻が落としたことでチャンスに近づいたボールを、最終的に我那覇が押し込んだのだから今回は巻は効果的に働いていたとさえ言える。FWは一応点取り屋のポジションだが、点を取る強力な義務まではしょっていない、と言うことなわけだ。

プロサッカーニュース出るついでに、清水秀彦にじっくりレクチャーを受けたらいかがか。オシムが何を狙ってサッカーを組み立てているのかを。