批評って難しい

と常々思う。
最近セラムン系のサイトとか回っているんだけど、『感想』ならともかく『批評』となるとね。感性(この辺は個人の趣味と言い換えてもいい)に直接響く『良かった』は、一本の映像作品としての『良かった』とは必ずしも一致しないものなのだなぁ、と痛感。
たとえば、自分にとって『面白かった』と思うところは、実は一本の映像作品として破綻しており、決して映像技術的には褒められない、と言うこともあるわけだ。『類型的で良くある演出だから、そんなに目くじら立てんでも』と自分は思っても、『その類型的演出に頼ってしまった、その手抜きが許せん』と言う人もいるわけだし(…って、こりゃ感想が衝突しているだけか?…)。
だから、自分には『感想』しかかけない。もちろんそれ以上のものを背伸びして書こうとも思わない。その技量が無いんだから。技量なしで文章を書いていい、と言うのがネットと言う場所のある意味ヌルくて気軽なところで、それ故にいろいろ言われながらも2chが繁盛する。拙いながらも適度に無責任に本音を書ける場所ってのはやっぱ貴重だ。だから自分も時に利用している。もっとも、それ故にいろいろ面倒なこともあるわけだけど。
たぶん、『批評』っておそらくそんなに楽しい作業ではないんだと思う。何かの弾みで好きになった作品の悪いところを見なければいけない、って言うのは時には苦痛にも転ずるし。