キーワード:井上脚本

http://d.hatena.ne.jp/vooot/20051013 より。

なるほど。コレは便利だ。『これは井上だからたたかなければならない』という脊髄反射系の人に対するカウンターパンチにはなる。

井上ってそんなに悪い脚本家かね、前々から思っているんだが。『俺の思い通りにならないこと』が『悪い脚本』なら知ったことかとも思うわけだが。

最近の響鬼って、終わらせるために必要な展開を、以前までの設定を生かしつつ(しかしいらない曖昧な部分は排除しつつ)用意している、テクニカルな脚本だと思うのだがね。

前期の響鬼って、最終回に向かうべきゴール地点となるはずのモノをコトゴトク排除しちゃってるんだよな。明日夢の成長だって、ドラマなら見える形で遂げなければならない。
おそらく鬼の弟子に最終回なるんだろうな、と思っていたが29話までの展開ではそれも望めなさそうだった。鬼の弟子になる気も無ければする気も無いって、主人公だったらもう少しドラマを牽引して見せろ、二人とも!とも思うよ、今にして思えば。

そういう観点から言うと、今の白倉・井上の行っている敗戦処理は路線変更ではなくて『選択と排除』の結果に過ぎんと思っているのだよ。この時点でも、ヒビキと明日夢二人の物語であるという物語の立ち位置は一切変わってない。変わったのは、そのドラマを何一つ牽引しない周囲のぬるい空気だけだ。

そのぬるさは心地よかったけど、番組を終わらせることはおそらく出来なかったであろう。