実写版セーラームーン総括

結局、いわゆる「リセット落ち」と相成ったが、単なるリセット落ちではなく「繰り返される前世が失われた新しい世界に生まれ変わる」というモノになった。ある種無印→Rへの継承に近い形だが、続編に継続しない分まだ健全と言える。

セレニティとうさぎの違いは、当人に「大切な人」がエンディミオン以外に存在しているのかどうかと言うことだ。セレニティには、エンディミオンを失ったら、他に大切と思える人がいなくなっていた。それほどまでにある種疎まれた存在になってしまっていたのだろう。よって、彼女は世界が滅んでしまっても何一つ悔やむことはない。来世でまたエンディミオンに恋をして、その恋を成就させることを目指せばよいのだから(これは、以前提示されたまことと美奈子の関係に近いかも)。
しかし、うさぎは違う。セーラー戦士達はもちろんだが、なる、母親の育子、弟の進悟、そのほか愛すべき級友達、これから出逢うかも知れない人たち。その全てが「大切な人」なのだ。彼女は世界を滅ぼしたことを悔やむことが出来る。だから、己の命と引き替えに、世界を元に戻す決意が出来たのだ。その決意が、結果として「銀水晶が残した命」を呼ぶことになったのでは。

そんな風に思うのだ。