狂言回しは報われないのか?
http://d.hatena.ne.jp/vooot/20051020/1129841580
桐矢君がストーカーなら、明日夢君だって結構ヤバめの追っかけだ(山で遭難して死んだ時、会いに行った相手がどう思うかを想像していなさそうなところがかなりヤバいし、というかそもそも死ぬ可能性を思いついてなさそうなのが桐矢君と同じくらい子供っぽいと言える)。対比どころか血の繋がらない双生児、精神的双子と言っても良いこの二人の待遇を別つものが、「主人公か否か」だったらものすごくしょんぼりする。
なるほどねぇ。
個人的には「桐矢は明日夢のネガ」として、とにかくドラマを進めるためのネガだとは思って居るんだが、そういわれると確かににている。過剰な自己主張をするかしないかの差かも知れない。
「きみとは友達になれそうだよ」ってのは、桐矢が先に明日夢を「似た者」だと認識したからかもしれんし。
ただ、彼が報われなくても、それはそれでドラマを回す装置としての役割はちゃんと果たしているわけで。報われなくてもいいようにああいう不快感を覚えるキャラクター造形にしているのなら、それはそれで計算通りなのかも知れない。
桐矢要らないって言っている人は、その感情を覚えることそれ自体、井上の術中にはまっていることを自覚しないとな、と思ってみたりする。