仮面ライダー響鬼 #38 敗れる音撃

ヒビキさんの言葉をやっと実践するようになった明日夢
今までは劇中でヒビキさんのアドバイスを実践すると言ったシーンが無くって、単純に「強くなった気がする」で終わっていたからねぇ。
主人公なのにドキュメンタリーのレポーターのような視点で居たところがあって、据わりが悪かったんだよなぁ。結局、ヒビキと明日夢の交流ってあったようで無かったに等しいのかもしれん。

話的には、「師匠」がテーマ。

  • かつて師匠だった男ザンキ
    • 意気消沈したイブキに喝を入れ、甘えの断ち切れないトドロキを突き放す。己の古傷は隠し通しているようだが、いつかまた変身するときが来るのだろうか。
  • 今現在師匠である男イブキ
    • 惑っているあきらに、有効なアドバイスが出せないことに悩む。「鬼になるために生まれた」ために挫折を知らず、悩める者に与える言葉がわからない。「上からモノを見ている」ってのは、前期からもあった達観した表情と、優しすぎる言葉の数々から敷衍して発想は可能ではあるな。
  • まだ師匠ではない男ヒビキ
    • 一人の少年は慕い、一人の少年は追いつこうとする。明日夢の悩みに答え明確なアドバイスを出すモノの、それは実践を伴うモノだった。

まぁ、井上担当回で拾った伏線と、前期で語られてこなかった部分を上手く組み合わせて作ったな、とは思う。

問題はマカモウの安っぽさだ。本当に予算がキュウキュウなんだな。ここまでグレード落とさないと作ってられないのかね。
ロケ地は筑波だから、山奥だけど都心からのアクセスがいい分金かからない。洞窟は剣一話でも出てきたおなじみのトコロ。脚本は、以前から払う額は決まっているし、決定稿までに行われる改稿に金はよけいにかからないはず。銭かけずにグレード上げられるところで勝負、ってかんじだな。