仮面ライダーカブト 11

「気障な台詞を言うメークアップアーティストの登場編」のプロットとしては悪くないが、演出が悪のりしすぎだろー。
井上の脚本だと悪のりが過ぎる理由は『あまりにあっさりした情景描写』のせいだと思うけどね。オークションで流出した過去の本とかを読む限り。東映公式でも

台本では「メイクで美しく」「アルティメットメイクアップ!」などと書かれていますが、実写で表現するのは、文字ほどたやすくありません。

と有るように、なにも薔薇を背負えだの分身しろとは書いてないわけで。
今回の田崎は『気障な優男』を印象づけるためにかなり無茶をやったな、と。つーかぶっちゃけ『やっちまった』感さえある。
まー、今後は『薔薇の兄ちゃん』と呼ばせてもらおう。ちぃ、覚えた>風間

脚本の責任なのは、『全員ワーム』の伏線不足程度か。『グレーのパンツを履いてる』のが2人いて、化粧ののりが悪い程度で『そいつは人間じゃないぞ』って言う天道はらしいけどさ。仮に違って相手が怒っても気にしないような奴だろうし。
屋形船に『通りすがりのモノです』って言って現れるのはおかしいとは思うが、風間って明らかにそう言う『可笑しい奴』って設定だしなぁ。

っていうかさ、井上が出てくるまで待ちガイル状態になっている人間多すぎ。
良かったな、井上脚本だから思う存分叩けるし。知識経験無いけれどキャラとハートで大まかカバーできるモンね、井上叩きは。

涼宮ハルヒの憂鬱 第一話「Episode.00 朝比奈ミクルの冒険」

バカだ。
しかも超特大級の。

こんな丁寧に作られた『ゴミ自主映画』をはじめてみたよ。編集という概念が無いのでシーンを順番に撮って見たり、音楽がバカみたいにチープだったり、背景で車が発進してしまう間抜けさといい。

あらゆる意味で最高ではある。

視聴者には優しくないつくりではあるが、いまどき優しいだけの作品が多すぎるのでこのくらいやってくれるほうがいいな。『次回以降に説明がある』のだから。初回で見切るなや。

仮面ライダーカブト 04

主要キャラのセットアップ話。
加賀美は元高校球児だったのね。で、弟はピッチャーだったが肩か肘をやったと。兄弟で練習するつもりだったが、待ち合わせ場所のグラウンドで弟はワームに襲われたと。

前回今回のエピソードで、ワームはどこまでも偽装するというのが判った。記憶や思い出までもぎ対されると、たとえそれがZECTの訓練を受けた者だとしても見破ることは出来ない。見破れたとして、その相手が肉親と同じ姿だったら、冷静でいられるかどうか。
加賀美の弟が擬態を繰り返さずにいたのは何か意味があるのかね。冷静に考えれば、今まで最初の犠牲者以外は、『擬態するところを見られた』か『擬態されていると疑っていた』者ばかりで、無差別に殺して擬態するわけでもないみたいだけど。
あと、加賀美弟のワームはオヤジにも会いたいと言っていたが、加賀美のオヤジがZECTの中枢にいることを知ったからか?…それはないな。おそらく加賀美本人がワームの存在を知ったのは、弟の失踪の後だろうし。ZECTの組織形態からもそう考えるのが妥当だ。単に『兄貴とオヤジもワームになってしまえばいい』という、ワームの本能から来る発言なんだろうな…なんつーか、スタとれのボーグチックな設定かも。

天道は基本的に俺様で無茶なヤツだが(加賀美名義でマル徳の鯖を店に着払いで送るってのはどうよと…まぁ結局自腹なんだろうな、あの鯖。あの後うやむやにされたが)、人の気持ちがわからない男ではない。わかるからこそ、加賀美を挑発し、弟の姿に擬態したワームの処遇を加賀美に任せたわけだ。ZECTのメンバーとしてやっていく以上、弟の姿だろうと何だろうと、ワームを許してはいけないわけだし。

『天道!俺はお前を超えてみせる!』という加賀美の叫びにより、今後この2人の主人公の行く末が、俄然気になってきた。加賀美も鍛えなきゃいけんね、いろいろ。

言いたいことは何となく判る…な。

平成仮面ライダーシリーズの多くを手がけたプロデューサー、白倉伸一郎氏の私的blogでの最新エントリ。

http://homepage.mac.com/cron/iblog/C231757084/E20060217005921/index.html

Windows のニオイのするゲイツMac なんて見たくもない。それで Macディスコンを免れたとしても、もはやそれは、私にとって Mac ではない。
こんな事態が起こったとき、私はゲイツ氏や Microsoft に非難のノロシを上げるべきだろうか?

上げてはならない。
私にできるのは、ゲイツ氏にエールを送ることだけだ。
そう思い至ってガクゼンとしたが、どう考えてもそうなのだ。

私の望みは、一刻も早くジョブス氏に復帰してもらい、以前の Mac らしさを取り戻してもらうことだ。あるいは、せめて1機種でいいから、ジョブス氏指揮下での“ホンモノの Mac”をリリースしてもらうことだ。
ところが、この希望を言挙げすることはできない。
そんな希望を表明してしまった瞬間に、実現性が永遠に絶たれてしまうから。

批判勢力が希望する人事や製品にゴーサインを出す企業など、この世のどこにも存在しない。

だから私が絶対にしてはならないのは、ゲイツ氏を批判したり、ゲイツ氏体制下の新製品を非難したりすることだ。それをした瞬間に、私の希望に耳を傾けてくれる人間は、Apple 社内に誰ひとりいなくなる。
私の希望を通すには、自分の思いを隠しとおさなければならない。
むしろ積極的にゲイツ氏の手腕と威徳を褒め称え、彼の経営再建を後押しし、Apple が難局を乗り越えて盤石の体勢が整うのを見定めてから、「ジョブス氏みたいな製品も、たまにはあってもいいのでは?」と要望を出してみる——せいぜい、それしか道はないのだ。

このエントリの記述をわかりやすく自分的に解釈すると、こういうことなのではないか、と。

ゲイツAppleを買ってWindowsの匂いのするMacを出し続けたとする。
そのとき、アンチゲイツである俺は、現行のAppleを貶し続けるべきなのか?
否。Appleが存続さえしていれば、もしかしたら「ジョブスの匂いのする俺の欲しいMac」が出る日が来る"かも知れない"。
俺を含むアンチゲイツが貶し続けることで、ゲイツAppleのプロダクトそのものを止めてしまったとしたら?
そうなると、「ジョブスの匂いのする俺の欲しいMac」など永遠に出なくなるのだ。

だからゲイツにエールを送るべきなのだ。

ゲイツとジョブスをそれぞれ違う人に置換すれば、なんとなーく他の事象にも当てはまりそうではある。
ここで言う『ほかの事象』とは言うまでのこともない。

物分りの悪い人のためにもう少し平たく書き直すと
「日曜AM8:00。テレビ朝日の枠がある限り、もしかしたら君たちの望む作品がもう一度生まれる"かもしれない"」んだよ。
と、そういいたいんだろうなぁ。

仮面ライダーカブト 03

ZECTの力を見せてみろ』。 by 天道総司

あ〜天道のヤツ、信用できない組織は利用すると決めたな。なるほど、警察署で多少の無茶をしても、ZECTならもみ消してくれると判断したか。ワーム退治を加賀美の手柄にしてやるってのは、そうなればZECTとしても『ワーム退治の過程で起きたトラブル』なのでもみ消さざるを得ないと。加賀美、ご苦労さん。

ワームがウメコに変身した後、ウメコを殺せなかったときに『何故ウメコ以外に擬態して逃げなかったのか?』って言う疑問があるが…もしかして、ワームという生物の本能で『一度擬態した人物を殺害しないといけない』のか?と思った。裏を返せば、ワームは擬態した人物を殺せなかった場合『殺すまではその姿で居続けなければならない』のかも知れない。
それとも、単なる個人の趣味か?それが判るのは、次回「加賀美の弟状の人」が何者か、でわかるわけだが。

まー、「宇宙生物の考えることは俺らには判りませんわ」と開き直っても別に良いけどな。『理解できない習性を持っている』と言うことをかっきり描いてくれればいいよ。

今回、留置所のウメコが偽物だったことで、オリジナルを殺しに行くために『おそらく現れるであろう』デート現場に向かわなければならない。逆に留置所のウメコが仮に本物だった場合、ワームは留置場に現れるか、もしくはウメコ釈放後に殺されるか…。だったら天道の言うとおり泳がせた方が天道達は確実にワームに出くわせるわけだ。この点、支離滅裂とは思わない。わかりにくいとは思うが。